ノートパソコンのCPUグリスを塗り直し

雑記


皆さんが使用しているパソコンには必ずCPUという部品が入っています。
これは人間の頭脳に例えられることが多いのですが、パソコンを使用するとCPUはかなりの高温になります。
その為、CPUにはCPUクーラーと呼ばれる冷却装置が必ず設置されています。
CPUとCPUクーラーの間には「グリス」と呼ばれる熱伝導性の高い物質が塗られています。
なぜグリスが塗られているかは話が長くなるので今回はしませんので、気になる方は調べてみてください。

今回は、私が使用しているノートパソコンのCPUグリスを塗り替えたので、その模様をお届けします。

そもそもなぜ塗り替えるのか?

最近ブログを執筆している際やネットサーフィンをしていると、CPUクーラーのファンの回転数がやけに上がります。
CPUクーラーの回転数が上がるのは、CPUの温度が下がらないからです。
今回塗り替えるノートパソコンですが、購入から2年以上が経過しており、CPUグリスは水分を含んでいますので時間の経過と共にどんどん水分が抜けて行って、最終的にはカピカピになってしまいます。
グリスはカピカピになると、CPUの熱をCPUクーラーに十分に伝えられなくなり、高温状態が常に続いてしまいます。
それが原因でなかなか回転数が下がらないのではないかと思い、今回塗り替えることにしました。

 

いざ実践

グリスを塗り替えるにはパソコンを分解しなければなりません。もちろん分解すると保証対象外になりますので気を付けてください。
よって、グリスの塗り替えをされる場合は自己責任でお願いします。

用意したグリス

今回塗り替える為に用意したグリスは、アイネックスのOC用CPUグリスです。
熱伝導率は12.5W/m・kでかなり高い熱伝導率となっています。
実際ここまで高性能なグリスでなくても良いのですが、ノートパソコンは、その構造上熱が籠りやすい為、できるだけ効率よく熱を排出できるように性能の良いものを選択しました。
お値段は1gで約1200円です。(リアル店舗で購入したのはいいが、Amazonを見て40%ぐらい安くてちょっとしょんぼりしたのは内緒)
ノート用のCPUは、デスクトップ用と比べてもかなり小さいので、1gあれば十分ですね。
一応ラインナップとして大容量の物も用意されているみたいです。

 

ノートパソコンを分解

グリスを塗り替える為、ノートパソコンを分解していきます。
私が使用してるパソコンは、TOSHIBA製の KIRA V63というPCです。

CPUは大抵ノートパソコンの裏蓋を外すことでアクセスできます。
以下の写真が裏蓋を開けたところ。

所狭しと部品がたくさん並べられていますね。当たり前ですがバッテリーが一番スペースを取っています。

この中でCPUが取り付けられているのはこの部分

そして、薄い銅版で繋がっている先が、CPUを冷やすためのCPUクーラーです。
詳しい解説は省きますが、この銅板を熱が移動して、排出されるというメカニズムになっています。

ちなみにKIRA V63のCPUクーラーは、以下です。(銅板側に既についていたグリスが付いてますね)

そして、銅板を外すとCPUがお目見えします。
本当は外してグリスがカピカピになっている状態をお見せしたかったのですが、上手くデータが保存されておらず載せることが出来ませんでした。
よってグリスをふき取った後の写真を載せています。

KIRA V63のCPUはi5-5200UというCPUが搭載されています。
5200Uには内蔵GPUチップが搭載されているので、画像で見るとCPU部分とGPU部分の二つのチップが確認できます。

この二つのチップにグリスを塗布していきます。
もちろん塗布する前に、CPUを抑えていた銅板についていたグリスもふき取ります。

グリスの塗り方は大体2通りあり、ヘラを使用してチップ上に満遍なく塗る方法と、チップ上の真ん中にちょこんとグリスを垂らして、CPUを抑える銅板の圧力で伸ばす方法があります。(別名センターう○こ方式←自作PC界隈では本当にこう呼ばれています(笑))

私はいつもヘラを使用して満遍なく塗る方法を採用しています。
以下のように満遍なく塗っていきます。
少しはみ出して

いますが、今回使用したグリスであれば問題ありません。
※今回使用したグリスは「非導通性」と呼ばれる電気を通さないタイプですが、グリスによっては「導通性」の電気を通すタイプもあります。「導通性」の場合ははみ出すとショートする可能性があるので、気を付ける必要があります。

塗布完了したら銅板を戻して、CPUクーラーを戻してグリスの塗り替えは完了です。

 

効果はいかに?

不覚にも塗り替える前のCPU温度を記録してないので、温度については塗り替え後の温度になります。
CoreTempというCPUの温度を調べることが出来るソフトで計測してみました。
部屋温度:26度
エアコン:有り

値を見ると、最大は80度後半に対して、通常は40度前後を維持しています。
先ほども書きましたが、ノートパソコンは基本的に熱が籠りやすく、平均温度が高い傾向にあります。
デスクトップPCでは、スペースを広くとれ、CPUクーラーも大きな物を使用できる為、通常は30度前後で収まります。
よって、ノートパソコンであれば割と優秀なほうではないかと思います。

実際にいろいろ負荷をかけて使用してみましたが、さすがに高負荷をかけた際には温度が高い状態になりますが、処理が終わるとすぐに温度が下がり、通常温度辺りに収まります。
よってCPUクーラーのファンもうるさいのは一時で、普段は静かな状態を保っています。

 

まとめ

ふとしたことからCPUグリスの塗り替えを実施しましたが、高性能なグリスを使用したこともあって、割と効果が出たので満足です。
今まではすぐにブォォォォンと轟音を立てていたのですごい耳障りでしたが、これからは静かにブログを書けそうです。

 


雑記

Posted by K.A