「ゴミ箱を空にする」は削除されていない!?

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どうもこんばんわ
パソコンを使っていると要らないファイルを整理したときに「ゴミ箱」にいったん移動されます。
一旦ファイルが移動されることでいざという時に「元に戻す」ことが出来るので便利ですよね。

しかしゴミ箱にファイルが溜まり過ぎるとパソコンのHDDを圧迫してしまいますので、定期的に「ゴミ箱を空にする」をされていると思います。
普通ならこれで「データも完全に削除されたし容量も空いた」と思いがちですが、実は「ゴミ箱を空にする」操作をしてもパソコンのハードディスクの中にはデータが残っているのです。

普段使っている分には問題ないですが、パソコンを譲渡したり売却するときは適切な処理をしないと、データを簡単に復旧されてしまいます。
今回はなぜ「ゴミ箱を空にする」操作をしてもデータが残っている理由をご紹介します。

データが保存される仕組み

パソコンが扱うデータは、私たちが扱うような日本語で保存されているわけではありません。
基本的にデータは数字で構成されており、画像データも文字データもメールもすべて数字で構成されています。
SNSにアップロードする為に撮影した写真も内部的には数字の羅列で記録されており、FacebookやInstagramにアップロードする時も「数字データ」がアップロードされています。

パソコンのハードディスクは銀色のフリスビーのようなものが何枚も重なった構造になっており、データは円盤状に連続して記録されています。

その際にハードディスクには実際のデータとは別に、そのデータがハードディスクのどこに保存されているかという「住所」が記録されています。
保存した画像データをダブルクリックしたら画像が表示されるのは、ダブルクリックした際に保存されている画像データの住所を呼び出し、住所を基に画像のデータを読み込み、表示しているからです。

 

「ゴミ箱を空にする」と何が行われる?

「ゴミ箱を空にする」操作が行われるとパソコン内では何が行われるのでしょうか?
先ほどのデータの保存される仕組みを理解することが出来れば、これから説明することは非常に簡単に理解することが出来ます。

「ゴミ箱を空にする」操作が行われると、ハードディスク上では該当ファイルの「住所の削除のみ」が行われます。
データ住所の削除が行われると、データの場所がハードディスク上のどこにあるか全くわからなくなり、住所不定状態になります。

住所不定状態になると誰からも居場所がわからなくなり、実質そのデータは「消えた」と同じ状況になり、容量的にはそのサイズ分空いたという認識になります。
これが「ゴミ箱を空にする」の正体です。

データは住所がなくなっただけでまだハードディスク上に存在しています。
問題なのはハードディスク上に存在しているということは、ディスク上の住所がわかればデータは復旧することが出来るのです。

 

なぜ「データの住所」だけ削除?

なぜデータを削除するときに「住所」のみ削除するのでしょうか?

住所だけでなくデータ本体を削除する為には非常に時間がかかり、ディスク自体にも負担がかかります。
ゴミ箱を空にするだけで毎回毎回何時間も待たされていては非常に不便ですし、ディスクの寿命がとても短くなります。
しかし住所情報だけであれば、非常にサイズも小さく、削除時間も短時間で済む為ディスクに与える影響も小さくなります。

ディスクの耐久性や利便性を考えた場合、住所情報だけ削除が最適というわけです。

 

データ復旧は容易

ゴミ箱を空にしてディスク上の住所が無くなっただけでは、実際のデータはまだ削除されずに残されているので、その住所さえわかればデータは復旧することが出来ます。
無くなった住所を探すだけであれば非常に簡単で、インターネット上で配布されているフリーソフトでも復旧することが出来てしまいます。

よって住所を消しただけの状態でパソコン本体を譲渡や売却してしまうと、次の所有者に簡単にデータを復旧されてしまいます。
自分の個人的な情報も復旧されてしまうのはイヤですよね?

ではどうすればデータ復旧を阻止することが出来るのか。
次はデータ復旧を阻止する方法をご紹介します。

 

ディスク全体にデータを上書きする

住所を消しただけのデータを簡単に復旧させない方法は、「データを何度も上書きする」ということです。
どういうことかというと、先ほど「住所は消去されてもデータ本体は残っている」と説明しました。

要はこのデータ本体を消してしまえば簡単にデータを復旧することが出来ないわけです。

一般的にデータ本体を完全消去する時は、もともとデータがある場所に上から新しいデータを上書きすることで消すことが出来ます。

アメリカ国立標準技術研究所(NIST)では、最近のハードディスクにおいては一度ディスク全体にデータを上書きすることで事足りると言われており、アメリカ国家安全保障局に置いても1回のデータ上書きで「十分」であるという見解がなされています。

上書きするデータはなんでもOKですが、大体は「0」データ(何もないデータ)を書き込む事がセオリーとなっています。

データを復旧不可能にする削除方法は以下の記事で紹介しているのでご覧ください。

SSDはセキュアイレースでもOK

最近ではハードディスクだけではなくSSD(ソリッドステートドライブ)と言われる高速なメモリを用いた記憶媒体もパソコンに搭載されるようになりました。
データの基本的な保存方法はハードディスクと同じですので、データをディスク全体に上書きすることでデータの復旧を阻止することが出来るのですが、SSDでは「セキュアイレース」と呼ばれる簡単な方法も提供されています。
詳しい原理は今回省きますが、名前からも想像できる通り、セキュア(安全)に消去することが可能です。

セキュアイレースはSSDに内蔵されている機能ですので、基本的にSSDはすべて使用することが出来ます。
そして、0データをディスク全体に書き込むよりも高速で処理することが可能です。

もし自分が使っているパソコンにSSDが搭載されている場合は、データ消去にセキュアイレースを検討しても良いでしょう。

 

まとめ

この記事を読む前の方は「ゴミ箱を空にするを行えば大丈夫」と思っていた方が多いのではないでしょうか?
でも実はデータは完全削除されておらず、ディスク上に残っているので「ゴミ箱を空にする」では全く安心できません。
もしパソコンを手放すことがあれば、データを上書きすることを忘れないでください。

次回はデータ消去の方法を紹介します。