FUJI WiFi(FS030W)が届いたのでレビュー

FUJI Wifi


どうもこんばんわ

先日私が契約していたWiMAXを解約した事を記事にしました。

同じ記事で「次の回線をどうするのか?」ということでいくつか回線を検討していたのですが、最終的にFUJI WiFiを契約しました。

そして、先日FUJI WiFiで申し込んだ「FS030W」というレンタルルーターが到着しましたのでレビューしていきます。
私は自宅利用がほとんどを占めるので、その目線からレビューを書いていきます。

FUJI WiFiについては上記の記事に書いていますので良ければ一度ご覧ください。

レンタルモバイルルーターはFUJISOFTの「FS030W」

FUJI WiFiでは、容量や回線別にいくつかのプランが用意されており、用途で選ぶことが出来るようになっています。
今回は、月間200GBまで制限なしで使用することが出来る「200GBプラン」を契約しました。
(もちろん容量に関係がない無制限プランも存在しますが、私の使い方だと200GBで十分という結論に至りました)

FUJI WiFiでは基本的にルーターはレンタルです。
用意されているモバイルルーターが数種類あり、契約するプランによって送られてくるルーターに違いがあります。
プラン別で送られてくるルーターの種類は公式サイトをご覧いただければと思います。
私が契約した200GBプランでは、契約当時FUJISOFTの「FS030W」が用意されています。

正直モバイルルーター業界では、ファーウェイとかNECが有名だと思っていたので、FUJISOFTという聞き慣れないメーカー名に少し不安でした。
一応会社を調べてみると大企業のようで、ソフトウェア開発やシステムインテグレーションを主に行っているようです。

1970年設立の大手独立系ITソリューションベンダー。富士ソフトはグループ全体で1万人を超える技術者を擁する。 設立から17年後の1987年12月に株式上場している。銀行・証券・生損保などの金融系や製造、医療、文教などの業務系システムの開発と構築を行う。また近年、筆ぐるめPALROmoreNOTE、みらいスクールステーションなどプロダクトサービスも展開しているほか、通信機器の製造も行っている。
Wikipedia-富士ソフト

名前から富士通に関連した会社かと思っていたのですが、そこら辺の繋がりはわかりませんでした。

ルータースペック

商品名+F FS030W
型番FS030WMB1
サイズ高さ 約 74.0mm×幅 約 74.0mm×厚さ 約 17.3mm
質量約 128g
通信方式
(ネットワーク側)(※1)
LTE受信時最大 150Mbps/送信時最大 50Mbps
3G受信時最大 42Mbps/送信時最大 5.76Mbps
通信方式
(端末側)(※1、2)
無線LANIEEE802.11a/b/g/n/ac 最大433Mbps
Bluetooth最大3Mbps
ネットワークおよび周波数(※3)LTEdocomoバンド1:2.1GHz / バンド3:1.7GHz /バンド19:800MHz / バンド21:1.5GHz
auバンド1:2.1GHz / バンド11:1.5GHz / バンド18:800MHz
SoftBankバンド1:2.1GHz / バンド3:1.7GHz / バンド8:900MHz / バンド11:1.5GHz
3Gdocomoバンド1:2.1GHz / バンド6:800MHz / バンド19:800MHz
au非対応
SoftBankバンド1:2.1GHz
無線LAN(※4)2.4GHz/5GHz(W52 W53 W56)
Bluetooth2.4GHz
連続待受時間(無線OFF時)(※5)約 600時間
連続通信時間(※5)無線LAN通信最大20時間(LTE通信時)
Bluetooth最大24時間(LTE通信時)
動作環境動作温度範囲0℃~35℃
保管温度範囲-20℃~60℃
無線LAN同時接続数15台
Bluetooth接続数5台
USB接続数1台
セキュリティWEP,WPA-PSK,WPA2-PSK
対応SIMLTE 対応SIM(形状:microSIM)
充電用端子microUSB(USB2.0)
充電用電源5.0V(DC),1.5A MAX
最大充電時間ACアダプタ利用時:最大3時間
バッテリー(※6)リチウムイオンポリマー 3,060mAh(3.7V) 着脱式
国際ローミング非対応
表示言語日本語/英語/中国語

元々FS030Wは、SIMフリーのモバイルルータとして発売された端末で、ルータースペック的には中々良さげですね。
無線機能についてはIEEE802.11a/b/g/n/acに対応しており、acに関してはシングルストリームで433Mbpsまで対応しています。
また、WX03では対応していなかったW53にも対応しており、より空いている周波数帯を使用することが出来ます。

今回はレンタルルーターとしてやってきたFS030Wですが、もちろん一般的に購入することが出来ますので、格安SIMとの組み合わせでデータ専用端末として使用することもできます。

外観

FUJI WiFiからレンタルルーター一式が到着しました。
契約して次の日に発送連絡が来て、2日後にゆうパケットで到着しました。

 

内容物はFS030W本体と、クイックスタートガイド、USBケーブルです。
クイックスタートガイド以外はレンタル品なので、解約時に返送しなければなりません。
ちなみに契約時に充電器を購入することが出来ます。
その場合、充電器は購入しているので解約時に返送不要です。

 

FS030Wは、今まで私がWiMAXで使用してきたWX03とは形が違い、正方形の形をしています。
中心に情報を表示するための画面が配置されていますが、タッチパネル式ではありませんので電源と操作を兼用したボタンが画面の下に一つ配置されています。
ルーターの右下にはFUJI WiFiのステッカーが貼付けられています。
色は艶消しブラックで、触り心地もマットなテイストに仕上がっているので私は高評価です。

 

基本的にFUJI WiFiはルーターをレンタルという形が採用されているので、一度使用されたルーターが届く可能性もあったのですが、外観や中央の初期フィルムが張られている様子を見ると新品が送られてきたようです。

背面
管理用のシールが貼られています。

 

背面 電池フタを開けたところ
電池の容量は3060mAhです。

 

右側面にはWPSボタンが配置されています。

 

ルーター下部にはmicroUSB(2.0)端子が配置されています。

 

左側面と上部には何もありません。
見えにくいのですがストラップ穴がルーター左上にあります。

 

起動してみた

早速起動してみました。
電池自体は到着時でもある程度充電されており、電池パックを入れて電源ボタンを押せばすぐに使い始めることが出来ます。

起動直後の画面

 

ルータに接続されているクライアント数(パソコンとかスマートフォンとか)が左上のWi-Fiマークの隣の数字
その右隣りが使用している周波数帯です。
中段のアンテナマークに強度と3Gを掴んでいるのかLTEを掴んでいるのかが表示され、右隣りに電池残量が表示されます。
下段には契約したプランごとに数値が変わるデータ使用量メーターがあり、現時点でどの程度データを使用しているかがわかります。

電源兼操作ボタンを押すごとに、「無線LANのSSIDとパスワード(設定で非表示可)」や「BTテザリングの状態」を確認することが出来ます。
画面はぶっちゃけ確認ぐらいで、細かな設定が出来るようにはなっておらず、詳細な設定に関してはスマホ用のアプリかIPアドレスをブラウザに入力して設定画面から行います。

※実はFUJI WiFiは問題なくルーターの設定を変更することが出来るのですが、先日比較したivideoに関しては設定の変更が許可されていないようで、自由度がかなり低いようですので、検討している方は注意してください。

 

速度測定

起動も確認できたところで早速重要な回線速度を確認します。
測定はスマートフォン用アプリ「RBB SPEED TEST」及び「SpeedTest by Ookla」を使用しました。
ルーターは窓から5m離れた場所に設置し、間に壁等はありません。
時間帯は一番回線が使用されるだろう19時前後。
SoftBankの基地局は付近には確認できませんでしたが(ビルの屋上に設置されている可能性あり)アンテナピクトは3本と最大感度です。

RBB SPEED TEST

一回目(測定場所は不正確なので気にしないでください)

2回目

 

安定して30Mbps程度が出ています。

SpeedTest by Ookla

1回目

2回目

こちらも安定して30Mbps以上の速度が出ています。

結果

どちらも安定して30Mbps以上というスピードを確認できました。
瞬発的には50Mbpsや70Mbpsという速度も出ていたので、込み合っている時間帯でなければもうちょっとスピードは出そうです。
PINGはモバイル回線の為、どうしても有線より長めに数値が出てしまいますが、無線の中では平均的な数値です。

WiMAXでは100Mbps以上出ていたこともあり、速度自体はWiMAXに負けてはいますが、正直100Mbps以上が必要なシーンというのは限られてきます。
こと私の利用スタイルには必要ありませんので、FUJI WiFiの速度でも十分です。

 

FS030Wはバッテリーレス運用が可能

モバイルルーターを自宅の固定回線代わりにされている方は年々増加しているわけですが、そこで発生するのがバッテリー問題です。
自宅の固定回線代わりに使用するわけですから、バッテリーがあろうがなかろうが関係ありません。
むしろ常に充電されるケースが多いと逆に長時間の充電によるバッテリーの発火や爆発が気になります。
また、WiMAXのWX03のように、常に充電されているシチュエーションで、バッテリー劣化が急速に早まり膨張するという事態も起こりかねません。

バッテリーを外した状態で使用することが出来れば一番良いのですが、WiMAXで使用していたWX03はバッテリーを入れていないと起動しないという仕様で、仕方なくバッテリーを入れた状態で運用していました。

しかしFUJISOFTのFS030Wはなんとバッテリーレス運用が可能なんです。
これによりバッテリーを外した状態で起動し、インターネットを利用することが可能になるので、先ほどのバッテリーによる心配事が一気に無くなります。
もちろんUSBで電気を供給し続けることが前提ですが、正直嬉しい予想外です。

バッテリーレスで起動すると以下のような電池残量が空白になった画面で起動します。

このように電池を外している状態でも起動できています。

もちろんこの状態でも回線速度やパフォーマンスに影響することなくバッテリーを入れている状態と同じように使用することが出来ます。

 

W53とW56はDFSが働く

5Ghz帯では、法令で周波数帯によって使用することのできるロケーションが異なります。
今回FS030WではW52 W53 W56に対応していますが、W52 W53が屋内限定でW56に関しては屋外でも使用できます。
W52に関しては屋内であれば何ら問題なく使用することが出来るのですが、W53とW56に関しては、気象衛星などの別の機器との電波干渉を防ぐため、起動時にDFSという機能が働き、1分間電波干渉がないかを自動で調べます。
動作中は画面に表示されます。

もしDFSによって電波干渉があると検知された場合は、2.4Ghz帯に強制的に変更されます。
W56の周波数帯を使用していると、起動時以外にも定期的DFSが働くため、その都度1分間通信が行えなくなります。
実質的にW56は使わないことになりそうです。

W56に関してはDFSが定期的に働くのですが私のサーチ力不足でW53も起動時以外に定期的にDFSが働くのかどうかがわかりませんでした。
しかし起動時にW53もDFSが働いているところを見ると、W53に関しても定期的にDFSが働く可能性が高いです。
よって余程の事がない限りW53とW56は使わないことが吉のようです。
折角W53が使えるのにちょっと残念ですね。

 

総評

最初はFUJI WiFiのFS030Wについて、メーカーのネームバリューから使い物になるか心配でしたが、思いのほか良好な使い心地でスペック的にも全く問題ないですね。
WX03のように変にタッチパネルを搭載するなどするよりも、FS030Wのように操作性は悪いけど中身がしっかりしているルーターのほうがユーザー的には満足します。

ということでルーターも含めてWiMAXからFUJI WiFiに乗り換えて正直大満足しています。
今回満足した点は以下です。

  • 回線速度

WiMAXほど早くないが、安定した実用速度が出ている

  • ルーターのスペック

W52 W53 W56対応で2.4G及び5Gを同時に使用可能

  • 料金

私が契約した200GBプランは、WiMAXギガ放題と同じ価格    使い放題ではなくなったが私の使い方では実質使い放題と同義

  • 電波の掴み具合

SoftBankの電波網を使用することができ、屋内に弱いWiMAXよりも部屋の奥まで電波が届くため、置き場所に悩む必要がなくなった。

私が使用した感じでは全く問題なく、むしろWiMAXを超えてきたパフォーマンスで正直嬉しい誤算です。
最近では規制することが当たり前のようになってきたモバイルネットワーク業界ですが、FUJI WiFiのような会社はそこに一石を投じたことで人気になったのだと思います。

また、WiMAXではルーターの購入と回線契約の抱き合わせが一般的ですが、解約後はルーターの使用用途が無くなります。
一応WiMAX回線の予備機としての利用用途はありますが、解約した場合予備機として使用する可能性はゼロです。
それ以外の利用用途はほぼないに等しく、解約後はただのゴミになってしまいます。
どうせ解約した後にゴミになってしまうのであれば、FUJI WiFiのレンタルというスタイルも個人的には全然アリだと思います。

トータル的に満足したFUJI WiFi、長い付き合いになりそうなのでこれからもよろしくお願いします(笑)
WiMAXや別途モバイルルーターを使用して規制に困っている方は是非一度検討してみてください。



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ちなみに

FS030Wにはクレードルが用意されています。
WX03の時もクレードルを購入して利用していました。
クレードルを購入する一番の利点というのは、有線LANが使用できる点です。
どうしても無線ではなくて有線LANが必要になるシチュエーションも多くあります。

私の場合は有線LANが必ず必要というわけではないのですが、有線LANがあれば便利なので大体モバイルルーターを購入したときはクレードルも購入しています。
というわけで今回もFS030W用のクレードルを購入しようと思います。
人気なのか品薄状態が続いているようで、やはりニーズは高いようですね。