【レビュー】Anker PowerPort Atom PD 1 見せてもらおう PowerDeliveryの力とやらを…
先日最新の5G通信に対応したSamsungのスマートフォン【Galaxy S20】を購入したことを記事にしました。
⇒Galaxy S20(SC-51A) 5G新時代スマホはいかがなものか
端末自体は非常に満足しましたが、一つ私にとって困ったことがあります。
実は以前使用していたGalaxy S9が、QuickChargeという急速充電規格に対応していたので、それに合わせて身の回りの充電器を全てQuickCharge対応製品で揃えました。
自分のデスクの充電器、会社の充電器、持ち運ぶ充電器、車の中の充電器すべてをQuickCharge対応製品にしたのはいいのですが、今回機種変更したGalaxy S20は、QuickChargeには対応していません。
代わりに最近のトレンドであるPowerDelivery(以下PD)という急速充電規格に対応しています。
コチラはMacBookを初めとするノートパソコンなどに多く採用され、USB-typeCで高速に充電することが出来る規格です。
スマートフォンのUSB端子がTypeCになり始めたことから、PDに対応したスマートフォンも多く出たことから、それに追随した形になるのでしょう。
私としてはまた身の回りの充電器を今度はPD対応製品に買い換えなければなりません。
一基に買い換えるのは出費が痛いので、とりあえずは自宅で使用する充電器をPD対応製品にしようと思い、今回レビューする【Anker PowerPort Atom PD 1】を購入しました。
先述の通りQuickChargeばかり使用していた私としては、PDが初めてなので、そこらへんも含めてレビューしていきたいと思います。
※ちなみによくよく調べてみるとGalaxy S9もPDに対応していたことが判明し、完全にミスったと思いました。
本体は業界最小クラスなコンパクトサイズ
PD充電器は、その供給できる電力で様々な製品が発売されています。
供給できる電力が大きいほど充電器のサイズも大きくなりがちで、持ち運びはしにくくなります。
しかし今回購入した【Anker PowerPort Atom PD 1】は、最大30Wの電力を供給できるにも関わらず、大きさは30W出力サイズで業界最小クラスのコンパクトサイズを実現しています。
大きさをわかりやすく例えると、ゴルフボールと同じぐらいの大きさと言うとわかりやすいでしょうか。
手で握り込むと全体を覆えるぐらい小さく、このコンパクトボディから30Wの電力がどうやって供給されるのか不思議です。
新素材GaN (窒化ガリウム)採用
内部に収められている基盤には、通常シリコン半導体が使用されますが、PowerPort Atom PD には【GaN (窒化ガリウム)】という新素材が採用されています。
と言いつつも、私は素材には詳しくない為、シリコンがGaN (窒化ガリウム)に変わることでどういうメリットがあるのかはよくわかりません。
が、とりあえずコンパクトにはできるようで、このサイズを実現できたのは新素材GaN (窒化ガリウム)採用によるものとAnkerは説明しています。
外観
ではパッケージ外観から見ていきましょう。
今回は充電器本体とAnker製の両端USB-TypeCケーブル(1.8m)がセットになった商品を購入しました。
(Galaxy S20には付属品で両端USB-typeCケーブルが付いてきますが、念の為)
パッケージは、Ankerイメージカラーの水色とホワイトのコンビネーションな色合いです。
個人的にはこの色合いは好きです。
背面はなんやらかんやら説明文が書かれています。
側面はブルーの背景と白抜きのANKERの文字がデザインされています。
愚痴にはなりますが、Amazonで購入したら既に箱がつぶれていました。プンスカプンスカ
中身はこんな感じです。
本体と、水色の箱の中に両端USB-Cのケーブルが収納されています。
とりあえず取り出してみました。
比較できるような物を置いているわけではないけど、すでに業界最小クラスのコンパクトさのオーラを感じませんか?
本体正面から撮影してみましたが、丸っこいデザインに細長いUSB-Cの充電口が何やら地球外生命体を思わせるかのような雰囲気を醸し出しています。
でもこれ充電器です。
見ての通り光沢のあるツルツルしています。
その他の面はマットなサラサラした仕上げとなっています。
充電は5V-3A/9V-3A/15V-2A/20V-1.5Aの最大30Wでの給電が可能です。
コンセントプラグは本体中心に配置されています。
ケーブルはいたって普通のゴム被覆品となっています。
充電速度は申し分なし
早速充電してみました。
使用したのはもちろんGalaxy S20で、PD3.0に対応しています。
残念ながら私はUSBに接続して使用するテスター?を持ち合わせていませんので、電圧はわかりませんが3Aで充電されていることがわかります。
電池残量30%ぐらいからの満充電時間は約1時間。
今回のS20の電池容量は4000mAhですから、約1200mAhから2800mAhを充電することになります。
最大で25Wの充電が可能ですから、大体公称値通りではないでしょうか。
特に最後の方は充電制御が掛かりますから、通常よりも速度が遅くなります。
それを加味しても大体妥当な時間です。
ちなみに全機種のGalaxy S9は、端末を使用中は充電電流を絞る機能がありましたが、その機能はGalaxy S20も健在のようです。
下の画像の通り、端末を使用しているとスマートフォンが検知すると、充電電流が1A程度まで制限されます。
コンセントは他の充電器と併用が難しいかも
一つのコンセントタップに複数の充電器を接続することは非常によくある話です。
私も家族の充電器を含めて複数挿しています。
そこで困ったことが起きました。
汎用のコンセントタップでは、Anker PowerPort Atom PD 1を挿すと、同時に使用する充電器が制限されるということです。
下の画像の通り、別の充電器を使用していると隣り合わせに充電器を挿すことが出来ません。
これはAnker PowerPort Atom PD 1のコンセントプラグが中央に配置されていることに問題があります。
さらに困ったことに、右側に挿している充電器のコンセントプラグも中央にあるのです。
これにより充電器のボディが干渉を起こして、汎用のコンセントタップでは充電器がさせなくなってしまいますので、同じようなシチュエーションでの利用を考えている場合は注意してください。
もし複数の充電器を使用する場合は、複数のUSB端子を備えた充電器の利用を検討したほうが良いでしょう。
Anker PowerPort Atom PD 1のGoodな点
- 30Wの急速充電対応
- 出力の割に非常に小さなボディ
- デザインがシンプルで、スマートに見える
Anker PowerPort Atom PD 1の「もう一つ」な点
- コンセントプラグが中央に配置されている為、タップで使用する際は注意が必要
- 良くも悪くも同時に充電できるのは1台
スマホ用PD充電器としてはアリ
細かいところでどうしても不満点が出てしまいますが、完ぺきなものは存在しないと考えるタイプなので、そこまで気にしてはいません。
それよりもコンパクトサイズであることや、サイズの割に30Wの急速充電対応、シンプルなデザインを考えるとPD対応スマートフォンの充電器としては非常にアリです。
Galaxy S20は最大でも25Wまでしか給電できませんから、30W給電が可能なAnker PowerPort Atom PD 1で十分なわけです。
それらのバランス、Ankerというメーカーの安心感を加味すると、個人的には「スマホ用のPD充電器どれがいい?」と尋ねられれば刹那の後【Anker PowerPort Atom PD 1】と答えるでしょう。
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