PCパーツの選び方~マザーボード編~

自作PC


どうもこんばんわ

シリーズでお送りしている「PCパーツの選び方」今回は「マザーボード編」となります。

よろしければ他のパーツ編もご覧ください。

マザーボードは直訳すると「母なる板」になりますが、その名の通り重要なパーツの一つになります。

マザーボードにはCPUを始めとして、HDDやメモリ、GPU等様々なパーツが接続されます。

それらを手や足とすると、マザーボードは胴体の部分にあたりますでしょうか。

手や足、頭があっても接続する胴体がなければ何にも意味がありません。

そういった理由からCPU同様必ず必要なパーツの一つになります。

CPUと同時に選ぶ

まず最初に知っていただきたいことは、マザーボードはCPUとセットで選ぶということです。

これはなぜかというと、ソケットと呼ばれるCPUとマザーボードを接続するための部分があります。

ソケットはCPUによって数種類あり、選んだCPUと同じソケット規格のマザーボードを選択しなければなりません。

わかりやすいように例を出しますと、コンセントを思い浮かべてください。

日本のコンセントは二つの短い縦棒が二つある形ですよね?もちろんそこに合うケーブルを持ってなければ接続して電気をもらうことはできません。

海外旅行に行かれたことのある方はわかると思いますが、外国は日本とコンセントの形が違います。

試しにGoogleで「イギリス コンセント -Google検索」と検索してみてください。

出てきた結果を見ていただくとわかりますが、コンセントの形状が日本と全く違いますよね?

もちろんイギリスのコンセントにはその形に対応したケーブルが必要になります。日本のケーブルは使用できません。

これと同じことがCPUとマザーボードにも言えます。繰り返し言いますが同じ規格でないと使用できません。

これは必ず守ってください。

 

選択基準

さて、さっそくマザーボードの選択基準をご紹介します。

基本的な近年各社たくさんのマザーボードを発売しており、同じ規格の中で差別化を図ろうと様々な独自機能も搭載してきています。

それら一つ一つを説明していてはキリがありませんので、ここでは最低限の選択基準をご紹介します。

 

ソケット

先ほども出てきたソケットですがどこを見ればわかるのでしょうか?

CPUであればメーカーのホームページを見ることで分かります。

例えばINTELのCore i7-7700Kであれば・・・

by Intel

画像内の対応ソケットをご覧ください。

FCLGA1151と書かれていますね。これはLGA1151というソケットのCPUということです。

もしこのCPUを選んだ場合はマザーボードもLGA1151に対応したボードを購入しなければなりません。

どのマザーボードがLGA1151なのかわからないという方は、便利な価格コムを使用しましょう。

価格コムのマザーボードの検索で「CPUソケット」のLGA1151にチェックを入れると該当の商品が一発で出てきます。

LGA1151 マザーボード – 価格コム

ちなみにソケットは下記の赤で囲った部分です。

 

 

チップセット

マザーボードは様々な機器が接続されると書きましたが、それらを制御するチップセットと呼ばれる制御部分が搭載されています。

USBの搭載可能個数やLANやオーディオ、ハードディスクの制御に関係してきます。

数字が大きいほどバージョンが新しく、数字の前に付いているアルファベットはチップセットのグレードを示してます。

LGA1151対応の現時点の最新は200シリーズと呼ばれるチップセットになります。

ラインナップはZ270,H270,B250があります。

Z・・・パフォーマンス(最新機能やGPUを複数枚、高速ストレージ等豪華奈マザーがほしい人はコチラ)

H・・・スタンダード(基本的な機能、GPUは1枚、ストレージも沢山は載せない方はコチラ)

B・・・ベースチップ(GPUなし、ストレージもたくさん載せない、最低限の機能のみで良い方はコチラ)

という分類になります。

ゲームをする方はZ、動画編集やDTMをされる方はZかH、

ブログやネットサーフィンをされる方はZかHかBといったところでしょうか。

 

フォームファクタ

マザーボードにはボードの大きさで数種類の規格があります。

これをフォームファクタと呼びます。

服のサイズS,M,Lのようなサイズ分けと考えてもらって構いません。

一般的に販売されている中では大きい順に

E-ATX>ATX>Micro-ATX>Mini-ITX

という順になります。

中でもATXは昔からラインナップに入っており、今でも販売数では一番の規格となっています。

単純に大きくないと回路に制限が出てきますので、各メーカーハイエンドマザーボードは基本的にATX以上です。

最新機能等を求める方はATX以上を選択してください。

フォームファクタサイズ(mm)
E-ATX305 × 330
ATX305 × 244
Micro ATX244 × 244
Mini ITX170 × 170

例としてATXとMini-ITXのマザーボードを紹介しますので、大きさを比べてみてください。

by AsRock Z270 Extream4

by AsRock H110M-ITX

 

まとめ

今回はマザーボードを選択する際に最低限重視しなければならない項目を紹介しました。

最初にも書いた通り、マザーボードは各種パーツを接続するための大事なパーツになりますので熟考した上で購入をしてください。

最近ではLEDを内蔵したものなどきらびやかな商品も沢山発売されていますので、興味がある方はどうでしょうか?

 

 

オマケ

そこまで重要ではないけれど、気にしておいてほしい項目をこちらで紹介します。

 

SATAやM.2の個数

SATAとはSerial ATAの事で、HDDやSSD、光学ドライブ等を接続するためのコネクタになります。

マザーボード別でこの個数が変わってきますので自分がHDDやSSD、光学ドライブを接続するうえで足りるかどうかを確認してください。

また、最低限の個数で選ぶのではなく増設した場合のことも考えて少し余裕のある個数を選んでください。

最近ではSSDの接続に新しい規格「M.2」が出てきました。

最近出てきたということもありSATAと違ってコネクタを搭載していないマザーボードもあります。

もしM.2接続のSSDを搭載しようと考えているならコネクタの有無も考慮してください。

※M.2とSATAを両方とも使用する場合の注意点ですが、M.2を使用した場合にSATAのコネクタが一部使えなくなるボードがあります。これはチップセットによる制約によるものです。

もしM.2とSATAを同時利用する場合はM.2を使用した場合に使えなくなるSATAの数を差し引いても足りる個数を選んでください。

 

PCI-Expressの数

PCI-ExpressとはGPUやサウンドカード、SSD、TVチューナー等様々なパーツを接続するためのコネクタになります。

フォームファクタやチップセットによってこの個数に違いが出てきます。

下記画像の赤で囲った部分がx16「形状」で青で囲った部分がx1「形状」になります。

by AsRcok Z270 Extream4

「形状」と書いたのには訳がありまして、x16形状でもx4までの速度しか出ない物もあるからです。

このマザーボードでは赤で囲ったx16形状のコネクタの中で、一番下にある黒いコネクタがx16形状であありますがx4までしか対応していません。

このように外見からでは判断できないシビアな部分もありますので、PCI-Expressに接続する機器が多くなりそうな方は気を付けてください。

 

電源フェーズ数

マザーボードにはCPUに供給する電力を管理する機能もあります。

そこで重要になるのが「フェーズ数」です。

赤で囲った黒い■がフェーズになります。

by AsRock Z270 Extream4

要はこのフェーズ数が多いとCPUに安定した質の良い電力を供給することができます。

質の良い電力を供給することによってCPUやマザーの耐久性の向上や、オーバークロック時の安定性が確保できます。

 

その他もろもろ

あとはサウンド機能やI/Oパネルの構成、LANの数、無線LANの有無などたくさんあります。

お店に行っていろいろ見比べてみたり調べてみたりしてください。

選んでいる最中が一番楽しいですからね(*’▽’)