大学を中退しようと思っている方へ伝えるデメリット3つ

雑記


大学1年生は入学してそろそろ大学にも慣れたぐらいの時期ではないでしょうか。
2年生はそろそろ単位をとれない人が出てきてあたふたしている人も多いのではないでしょうか。
3年生はゼミに配属されて研究に取り組み始めるころではないでしょうか。
4年生は絶賛就職活動中かと思われます。

このように大学生は小学生以来一番長く学校に在籍します。

そして将来の為に入学して勉強をしているかと思いますが、いざ入学したはいいが勉強に追いつけず面白くない日々を送っている方も多いのではないかと思います。
面白くなければ次に考えてしまいがちなのが「中退」です。

しかしよっぽどのことがない限り「中退」はしてはいけません。
4年制大学に通って無事卒業した私がなぜ「中退」してはいけないのか私なりに3つの理由を書いていきたいと思います。

なぜ中退したくなるのか

大学生が通っている大学を中退したくなる動機は何があるのでしょうか?
大まかに以下が挙げられると思います。

  • 勉強がおもしろくない
  • 留年しそう
  • 専門学校に行きたい
  • やりたいことが別に見つかった

下2つの理由の場合はやりたいことが定まって別の道に歩もうとしているのでとりわけ問題ないと思われます。
問題は上2つです。

「勉強がおもしろくない」「留年しそう」という理由で中退しようとしている場合は一度立ち止まってください。

中退すると最終学歴が高卒になる

中退をしたときにデメリットになる点として「最終学歴が高卒になる」という点があります。
中退して就職活動をしようとしたときに、必ず履歴書を書かなければなりません。
履歴書には必ず最終学歴を記載しなければなりませんが、中退している場合は最終学歴が高卒までとなります。
一応大学入学から中退を履歴書に記載することはできますが「中退」と書かれているとかなり見栄えが悪く、対人事担当者へ良くない印象を与えます。
この悪い印象を挽回しようと思えばかなり説得力のある理由が必要です。
ただ先ほどの理由で中退した人に挽回できる理由があるわけがありません。

悪あがきをして高校までしか学歴を書かなかったとしても年齢との乖離から必ず空白期間が発生します。
なぜ空白期間が発生しているのかは必ず聞いてきますからいずれバレてしまいます。
そうなったらなお印象が悪くなってしまいます。

また、高卒には就職先の選択肢が極端に狭くなってしまいます。
高校卒業と同時に就職先を探すのであれば、ある程度は企業を斡旋してもらえますが中退した後はそうはいきません。

1から自分で就職先を探して応募しなければなりません。
中退した人の経験を聞くとやはり中退してから自分で就職を探そうとしてもなかなか見つかりにくいようです。
というのも先ほど述べたように学校の力というのはかなり大きく、「学校からの紹介」というだけで就職内定率がグンと上昇します。
これが一高卒の人間が応募してきたらどうでしょうか。
人事担当者はどうしても厳しい目で見てしまいます。

大卒後の新卒ゴールデン切符もそうですが、学校からの紹介、新卒扱いというのはかなり威力があります。
就職の面から見れば中退は悪いことしかないのです。

交友関係がなくなる

これは中退するタイミングにもよるかもしれませんが、必ず交友関係が薄れてしまいます。
いままで一緒に講義を受けていた友人が突然講義に来なくなるわけですからどうしても会うタイミングが減ってしまい疎遠になってしまいます。
中退してしばらくは連絡を取ることが出来るかもしれませんが、徐々に減っていくはずです。
これは昔からの友人ではなく大学でできた友人に多いです。

大学は特色もあるでしょうがいろいろな県から学生が入学してきます。
他県の人というのは意外にも自分に新鮮な体験を与えてくれる典型的な存在です。
また今後社会に出るにあたっても他県に人脈があるというのは少なからず利点になってきます。
これは何も合理的に友達と付き合えと言っているのではなく単純に自分の知らない場所の人とは仲良くしておくことで自分自身のポテンシャルが上がるということです。

大学に行かなければ会わなかったであろう友人と将来起業したり、同じ会社、または偶然仕事で繋がりが出来てビジネスチャンスが生まれるということは往々にしてあります。

自分の人生を豊かにしたいのであれば交友関係はできるだけ残しておいた方がよいでしょう。
その点を踏まえると中退により交友関係が途絶えてしまうのはとてもデメリットなのです。

将来就きたい仕事で「大卒」という条件が壁になる可能性

これは先ほどの「最終学歴が高卒になる」と同じようなデメリットになりますが少し違います。

仮に就きたい仕事に就けたと仮定します。
業種にもよりますがどこの業界も必ず資格や免許が必要な場面があります。
資格や免許は国家資格であったりベンダー資格であったりと様々な形態がありますが、これらの資格の中には応募条件の中に「大卒」という条件が付与されている資格があります。

わかりやすい例として「栄養士」の資格がこれに該当します。
栄養士の試験応募資格には「厚生労働大臣の指定した栄養士養成施設(大学・短大・専門学校)を卒業する」という条件が付いています。
(厳密には専門学校卒でもOKですが聞いたことがあるわかりやすい資格を選びました)

栄養士は学校の給食の献立を考えたり、スポーツ選手を食でサポートしたいと思った場合は必ず必要な資格です。
将来栄養士を目指している人は、中退してしまうと最低でも専門学校に入学しなおさなければなりません。
入学しなおすとなると入学金や授業料がまた掛かってしまい金銭面的にもメリットはありません。
何より時間がかかってしまいます。人生は長いと言えども無駄な時間を費やすのはよくありません。

今回は例として栄養士を出しましたがこのように大卒という条件が必要な資格や免許はたくさんあります。
将来自分がやっと見つけた道を進むにあたり「高卒」というしょうもない壁が立ちはだかるのはとてもナンセンスです。

これを読んだあなた

今回は大学を中退しようとしている人へ伝えたい内容を書いていきましたが、あなたの周りに中退しようとしている人がいれば引き留めてあげてください。
しかしこれは目標があって中退する人に対してではなく何の目標もなくただ「めんどくさい」「留年しそうだ」といった後ろ向きの理由の方に対してです。

もちろん金銭的な理由でどうにもならない状態で中退していく人も中にいます。そういった方は仕方ありません。お金を出してあげてまで引き留める必要はありませんから。


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Posted by K.A