【レビュー】kinera IDUNを買ってみた

レビュー記事


評価:8.5

どうもこんばんわ
最近暑すぎてだらけまくっているK.Aです。

私は通勤に電車を利用しています。昔は音楽を聴いていたのですが、イヤホンを洗濯してしまってからは聴くことをやめてしまいました。

しかし最近また音楽熱が復活しており、イヤホンを探す事に。
予算1万円前後で探す事1ケ月・・・

先日やっとイヤホンを購入したので紹介したいと思います。
今回購入したイヤホンは「kinera」というメーカーの【IDUN】というイヤホンです。

イヤホンの選定条件

※ここからは選定条件などを書いていきますので、レビューを主に読みたい場合は「外観」まで飛ばしてください。

IDUNを購入するにあたり、イヤホン探しに条件を設定しました。

  • ハイブリッド型(豊かな低音が好みの為)
  • ケーブル着脱式
  • 音域バランスは割とフラット寄り
  • リケーブルなしでSHURE掛け可能
  • 1万円前後

以上の条件で探したところいくつか条件に合うイヤホンが見つかりました。

SHURE SE215 Special Edition

1万円前後のイヤホンとしては爆発的なベストセラーを誇る名機です。
モニターイヤホンと呼ばれるジャンルで、この価格帯では敵なしと言われる程のモンスターイヤホンです。

SENNHEISER IE 40 Pro

去年発売されたゼンハイザーのエントリーモニターイヤホンです。
それまでSHUREのSE215が君臨してきた1万円前後モニターイヤホンの牙城を崩す対抗馬として登場しました。
SE215の弱点とされる高音の解像度が高く、それぞれの音域のバランスも取れていることから人気急上昇中のイヤホンです。
ケーブル着脱式ではありますが、独自規格の為、リケーブルが非常に難しいです。

RHA MA750

イギリスのRHAというメーカーが発売するイヤホンです。
ステンレス製のハウジングやコネクタの作りの良さ、ハイレゾ対応でいい音をいい音のまま、悪い音は悪い音のまま鳴らす忠実さが特徴です。
また、他のメーカーと比べて、付属するイヤーピースの豊富さもアドバンテージです。
選定条件の「リケーブル可能」を満たしていませんが、音質が良かったので候補に入れました。

そこに現れた新製品【IDUN】

先ほどの3商品で非常に長い間悩みました。
展示してあるお店に何度も足を運んで視聴したりしましたが、結局決めかねる毎日。
そんな中、イヤホン専門店として有名な「イーイヤホン」の「新商品」を見ていたところそいつは現れました。

【kinera IDUN】

キネラ?カイネラ?読み方も良く分からなかったメーカーのその商品は、まず見た目が美しかったのです。

見た目はウン万円するイヤホンと思いました。
価格を見たところ・・・17,590円(税込み)
しかも条件に合う2BA+1DDのハイブリッド型でリケーブル可能なMMCXコネクタ
1万円前後ではシングルDDやシングルBAなどが主流な中、2BA+1DDは衝撃でした。

予算の1万円前後は超えていましたが、拡大解釈をすれば範囲内!!

何カ月も悩んだ挙句、結局つい一週間ぐらい前に発売されたkinera IDUNをポチってしまったのです。

しかし後悔はありません。その時はもう音質すらどうでもよくなっていました。
完全に見た目買いです(笑)

前置きが長くなりましたがいよいよレビューです。

外観

まずはパッケージ
六角形の箱で中央にはでかでかと【IDUN】と書かれています。

 

パカッと開けてみるとHello…とは書いていませんでした。

 

アルミのようなスチールのような、しかしプラスチックのような素材のイヤホンケースが付属していました。

 

イヤホン本体です。
やはり何度見ても美しい。
ハウジング中央にはゴールドで「kinera」と書かれています。
ちなみにこの模様は色も含めて個体差があり、同じものは無さそうです。

 

イヤホン本体上部には、空気を抜くためのベントが設けられています。
ケーブルについては、見ていただくとクセが付いていることがわかります。
これはSHURE掛けが出来るように最初からクセが付けられています。
ワイヤーなどは入っていない為、形状記憶等はできません。

 

付属品は8種類のイヤーピースが入っていました。
触った感じだとどうやらゴムの固さが異なるようで、一番左から「固め」「柔らかめ」「普通」
ただどこにもイヤーピースについての記載がない為、この認識で合っているかは不明です。
ちなみに数量限定で発売された「kinera IDUN Deluxe」にはfinal Eタイプのイヤーピースが同梱されているそうです。
残念ながら通常版には同梱されていません(悲)

 

ケーブルは4CORE Silver Platedです。
太い割には柔らかく、取り回しし易かったです。

 

プラグは一般的な3.5mm 3極 金メッキで、kineraの文字がプリントされています。

 

気になる音質は?

とりあえずエージングなしのパッケージ取って出しで聴いてみました。

全体(未エージング)

ダイナミックドライバーが1つ搭載されていることで、豊かな低音を感じます。無理に出そうとしておらず、しかし力強く鳴らすことで、曲の輪郭がぼやけていません。
低音がしっかり出ていると気になるのは中高音です。無理に低音を出しているイヤホンでは、低音のみが前に出てきて中高音が埋もれてしまがちですが、IDUNはそうではありません。
中高音用のBAが2基搭載されていることで、低音に埋もれることなく煌びやかな高音を出してくれます。
それに寄与していると思われるのが、ハウジングに空いたベントです。
ベントがあることで、無駄な音がハウジング内でループせず、抜けのよい音を実現しているのではないでしょうか。

少し気になるところは、若干中音が高低音に負けている印象でしたので、弱いドンシャリと言ったところでしょうか。
SOLID BASS等の低音ガンガン系イヤホンを使用していた人は、若干高音が刺さって聞こえるかもしれません。
しかしエージングが全くされていない状態なので、次第に高低音が丸くなってくればバランスの良い音になりそうです。

それぞれ異なる音楽ジャンルの曲をいくつか聞いてみました。
プレイヤーはSONYのNW-A35です。

24のカプリースOp.1第24番 イ短調 (石川 綾子) DSF 5.6MHz/1bit

バイオリンが主なクラシックです。
バイオリンはエッジが効いた高音と、ときより出てくる低音が特徴です。
その高音を逃すことなく、低音もはっきりと聞こえます。
IDUNは、弱ドンシャリということもあり、バイオリンと非常に相性が良いようです。

KISS OF DEATH(中島 美嘉)  96.0kHz/24bit

HYDEさんがプロデュースして中島美嘉さんが歌うという夢のようなタッグが実現した曲です。
中島美嘉さんの歌唱力が存分に味わえました。
ハイハットを叩く音も埋もれることなくドラムもしっかりと聞こえました。
低音もしっかりと、けれどもボワボワせずに聞こえます。

一度だけの恋なら (ワルキューレ) 48kHz/24bit

アニソンも聞いてみました。マクロスΔのOPに採用された曲です。
以外に打ち込み音に相性が良く、細かな電子音もしっかりと聞くことが出来ました。
ただ電子音が前面に出ている為、ボーカルが若干ですが埋もれてしまっているような印象を受けました。
ここら辺はイヤーピースの交換で変化する領域かと思います。

遮音性や音漏れは?

イヤホンと言えば遮音性や音漏れについても気になるところです。

遮音性

遮音性については上々な出来です。
ただどうしてもベントが空いている都合上外音が多少入ってきます。
音楽を流していると気にはなりません。

音漏れ

音漏れについても、個人的には装着感が良かったため、そこまで漏れていないようです。
静かな部屋であれば少し漏れているぐらいで、電車等では環境音が勝る為ほぼ漏れていません。
(大音量は漏れるでしょう)

 

予算オーバーだけど十分満足

結局当初の予定よりも数千円予算はオーバーしてしまいましたが、最終的には満足のいくイヤホンを購入することが出来ました。
最初は聞いたことのない中国のメーカー、レビューの少なさから若干不安ではありましたが、杞憂に終わったようです。

ルックスも同価格帯のイヤホンの中では頭一つ抜けている感じもありますし、音に関しても想像以上に良い音が鳴ります。
もちろん皆さんにもおすすめしたいイヤホンですので、イヤホン検討中の方は是非候補に入れてみてください。