無知な「なんちゃってIT管理者」は今すぐ専門家を雇え
ある程度の会社の規模になると必ず社内のシステムを管理する「IT管理者」と呼ばれる担当者がいます。
社内のネットワークやサーバーの管理、グループウェアのサポートなどを行っている場合が多いのですが、会社の規模によっては専門のIT管理者を配置することが出来ず、部長クラスや課長クラスの管理職が兼任することが多いです。
管理職が必ずITに長けているかというとそうではありません。
むしろ社内システムの事についてよく知らずに任命されているケース、仕方なく兼任しているケースが相当数いらっしゃるのではないでしょうか?
「しかたなく」IT管理者になった「なんちゃってIT管理者」がいると社内システムが脆弱になり、このセキュリティ・コンプライアンスが叫ばれている現代で非常にザルなネットワークが出来がちです。
ちょっとした問題も解決できない
なんちゃってIT管理者は問題が発生しても原因を特定することが出来ないことが多く、とりあえず機器の故障と判断することが多いです。その原因がただの設定間違いや配線間違いであることがほとんどです。
もちろん機器に異常はないのでメーカーに修理を出しても異常なしで帰ってくるのですがね(笑)
時間とお金だけがどんどん使われてしまいます。
ソリューションの「ソ」の字も知らない
世の中には有益なソリューションがたくさんあります。
業界にフィッティングさせたソリューションも各社から企画されており、導入することで効率化を図ることがいくらでもできます。
しかしなんちゃってIT管理者はソリューションの「ソ」の字も知りません。
よっていつまでたってもアナログで原始的な方法での仕事を余儀なくされます。
勇猛果敢な平社員がソリューション導入を提案してもなんちゃってIT管理者が理解できないという全くナンセンスな理由で却下されることもよくあるようですね。(頭が固いよ・・)
社内のネットワークトポロジーを把握してない
これは支店規模の人数のオフィスでよくあるのですが、支店内のネットワークトポロジーを誰も把握していない場合があります。
というのも支店を開設したとき以来弄っておらず、その間にIT管理者が交代しているにもかかわらず引継ぎがされていないことがたびたびあります。
そうなると構成を知るものがいない状態になりますので、ネットワークトポロジーを誰も知らないという状況が発生します。
構成を誰も知らない場合はネットワーク機器を増設するだけでもどこに接続すればいいのか、どこを経由して通信をしているのかがわからず、ブロードキャストストームを引き起こしてしまったり、ある島のネットワークが落ちるなどの影響が出る可能性が非常に高くなります。
被害にあっても全く気付かない
会社のパソコンでUSBメモリやSDカードを、スマートフォンを接続してデータを抜き取られるという被害はかなり多いのですが、なんちゃってIT管理者はそういった被害を想像すらできませんので、本当にデータ盗難の被害にあってもわからなければ対策もしません。
外部記憶媒体の制限はセキュリティを高めるうえで基本中の基本なのですがなんちゃってIT管理者ができるはずもありませんね。
インテリジェントハブがただのスイッチングハブに
これはほんとにあった話なのですが、ある会社のネットワークにはインテリジェントハブが要所要所で使用されていました。
恐らく初期に外注して導入したものだとは思いますがもちろん兼任IT管理者は「なにそれ」状態。
2重床の配線を見てみるとスパニングツリーやリンクアグリゲーションが設定されていた形跡がありますが、使用されていたであろうLANケーブルは抜かれていました。
兼任IT管理者に事情を聞いてみると「急にネットが使えなくなったことがあり、機械をリセットした」そうです。
その際によくわからないケーブルを抜いてそのまんまにしていたそうです。
せっかくリンクアグリゲーションやスパニングツリーを使用して可用性のあるネットワークが構築されていたのにこれでは勿体ないです。
高額なインテリジェントハブをそこらへんで売っているスイッチングハブと同じ機能しか使用していないとは・・・
ちなみにこの会社はいまだにファストイーサネット(100Mbps)が現役で動いておりました。
というのもハブのポートが足りなくなってとりあえず安いハブを購入したみたいですが、それが100BASE-TXまでの対応だったのです。
何ともまぁ残念ですね。
ITコンサルタントを依頼すれば全て解決
さまざまな問題を書いてきましたが、書ききれないほどたくさんの問題はあります。
個人情報保護法が施行されてからより一層データというものが重要視されている流れの中、セキュリティリスクてんこ盛りの状態で仕事をするのは大変危険です。
なんちゃってIT管理者しかいない会社はなるべく早くITコンサルタントを依頼して継続的に保守を受けることが出来る契約をお勧めします。
社内や支店内にITに詳しい人がいないということはどうしてもありえます。
重要なのはいないならいないなりにカバーするための施策を講じるということです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません