【レビュー】Galaxy S20(SC-51A) 5G新時代スマホはいかがなものか

レビュー記事


ここ最近5Gのプロモーションが増えてきている中で、日本国内発売でいち早く5Gに対応してきたSamsungのGalaxy S20。
発売から時間が経ってしまいましたが、機種変更をしてきたのでレビューしていきたいと思います。
詳しいレビューは他の方の記事を参考にしてください(笑)

さてさて5G新時代に対応したスマートフォンとはいかがなものか。
ちなみに私はdocomoユーザーなので、モデル的にはSC-51Aになります。

スペック

出典:docomo公式サイト SC-51A

大きく変わったのはRAMがついに12GBに突入したところです。
まだまだパソコンのメモリが8GBの方も多いと思いますが、スマホは12GBに突入してしまいました。

また、内臓電池も4000mAhになり、電池持ちにも期待したいところです。

5G関連については、sub6という6Ghzまでの周波数を用いた5G通信に対応しており、ミリ波である28GHzの5G通信には対応していません。
画面が大きいS20+は28GHzに対応しています。

ただ個人的な意見として、sub6すらまだまだ基地局が少ない状態で、28Ghzについては当分普及は先と見ている為、そこまで困ると思っていません。

詳しくはdocomo公式サイトへ⇒docomo SC-51A スペック

外観

気になる外観から見ていきましょう。
パッケージ全体は黒を基調としてデザインされており、今までのGalaxyシリーズと同じようなデザインになっています。
ただ写真でもわかるように、テカテカした表面になっており、少し安っぽくなってしまいました。


背面も同様な質感です。


5Gのロゴが左上に配置されています。


パカッと開けると本体とご対面。
ちなみにS20は初めから画面保護フィルムが貼り付けられている為、今までのような宣伝用のシールは貼り付けられていません。
箱側にはGalaxyと書かれた小箱が潜められています。


小箱には各種説明書と、TPUケース及びSIMピンが入っています。


本体はとりあえず置いておいて、その下には付属品が収められています。
USB-typeC接続のイヤホンと、両端TypeCのケーブルが入っています。


さて、いよいよ本体の登場です。
先ほど書いたように、今回は画面保護フィルムが最初から貼り付けられている為、宣伝用のフィルムは貼り付けられていません。
新しいフィルムを買うまでのつなぎとしてこういうのはありがたいですね。
宣伝用のシールをずっと使うわけにはいきませんから。
意外にこのフィルムが指滑りが良くて気に入っています。とは言いつつもたぶんガラスに変えますけど。


今回ホワイトモデルを購入しましたので、背面パネルの色は白です。
ただのホワイトではなく、肉眼で見ると角度によって虹色に見えるような処理がされており、結構綺麗な背面です。
左上には3眼カメラユニットが配置されています。

ワイヤレス充電にも対応し、おサイフケータイも使用可能です。
ただしおサイフケータイのチップが中心ではなく少し珍しい場所に配置されています。


上面にはSIMとSDカードトレイなどが配置されています。
周囲は光沢のあるシルバーで囲まれています。


底面はスピーカーとUSB端子などが配置されています。
今回からイヤホンジャックは廃止されてしまいました。


左側面には電源ボタンとボリュームボタン。


右側面にはボタン類は配置されていません。
昔あったBixbyボタンは廃止されました。
Galaxyユーザーの方にとってはかなり鬱陶しかったあのボタンも遂に廃止されましたね。


カメラユニットは出っ張りが多く、平たい場所に置くと少し傾いてしまいますから、裸で使用する場合は注意が必要です。
一応ガラスで保護されていますが、落とした際に真っ先にダメージを受けそうです。


Galaxy S20は、ディスプレイがベゼルギリギリまで使え、インカメラの部分だけがくりぬかれているデザインになっています。
これにより、本体サイズの割に非常に画面を大きくすることが出来ると共に、スタイリッシュなデザインとなっています。


ちなみに付属品の両端TypeCケーブルは白色のいたって普通のケーブルになっています。
グレーモデルを購入すればケーブルはブラックが同梱されるようです。


コチラはAKGがチューニングしたTypeC接続のイヤホンです。
イヤホンをグレーを選択するとブラックカラーの物が付いてきます。


イヤホンはボリュームコントロール、マイク付きで通話にも使用できます。


Y字の分岐部分を境に被覆がゴムと布で分かれています。
どうせなら全体を絡まりにくく扱いやすい布製にしてほしかったところですが、付属品なのでそこまでは望み過ぎですかね。

インプレッション

冒頭でも書いた通り、細かいレビューやベンチマークはめんどくさいので他の方のレビューを参考にしてください(笑)
ここでは率直に私が感じた部分だけを書いていきます。

持った感じはGood

まず初めに手に取った感じは、「非常に持ちやすい」と感じました。
これは薄くなったことに加えて横幅がそこまで大きくならなかったことに起因すると感じました。
いわば細長くなったことでホールド感が増したということですね。

縦は少し長くなっているが、横幅はほぼ据え置き

ベゼルあり機種からだと画面のデカさに感動

機種変更前のGalaxy S9も本体の大きさから比べると有効画面サイズは広いですが、S20の方がベゼルギリギリまで画面を広げ、インカメラのみのパンチホールデザインになったことで本体が大きくなったことで、より画面が大きくなったと感じます。

しかもパンチホールデザインのカメラの位置が考えられています。
例えばブラウザを起動したときにカメラがステータスバーに重なるように配置されており、さらにステータスバーの表示内容も邪魔しない中心に配置されたことで、アプリを使用中でもインカメラが邪魔になりません。

エッジは少し浅めに

Galaxyシリーズと言えば、左右が丸くなったエッジディスプレイ。
このエッジディスプレイは当時革新的な技術として注目され、現在までも踏襲されるシンボルテクノロジーになりました。
ただ一時期そのエッジ角度が深すぎた為、落とした際にそこから割れてしまったり、ケースを付けると干渉して使えなかったり、エッジ部分に光が反射して見にくかったりと色々な弊害もありました。

しかし今回はエッジの角度が浅めに抑えられたため、もろもろの問題は少し解決されるのではと期待しています。

エッジが浅くなっている

5Gはまだまだ遅い

Galaxy S20の目玉の一つである5G対応。
ということで早速5G電波が出ている場所に行き、スピードを測定してきました。
使ったアプリは「ドコモスピードテスト」ドコモ謹製の速度測定アプリです。
S20はsub6までしか対応していません。
また、現在主流になっている周波数は3.7GHzと4.5GHz帯になりますから正直そこまでは期待していません。
さて実測結果はと言うと…

遅い!!(笑)
右上のアンテナピクトを見てもらうと「5G」を掴んでいることが分かります。

これだと4Gの4CAよりもはるかに遅いです。
というか3.5GHz単体にも負けている速度ですね。まぁ普及途中ですから仕方がないと言えば仕方ありませんが(笑)
下が通常の4G LTEでの計測です。
若干ではありますが、数値は勝っています。

ちなみにドコモの5Gの電波を出す基地局は、BS-3201 BDE-EXと呼ばれるデジタル処理部と、それぞれの周波数のRRUと呼ばれる装置で構成されています。これらはまだまだ発展途上で、いわゆるファームウェアやそれぞれのパラメーターが記録された局データのセッティングが煮詰め切れていないなどの理由からそこまで速度が出ていないと思われるので、本当にこれからということろですね。
実際のところより速度の出る28GHz帯の方がsub6よりも遅いなんて言うことも今起きています。

120Hz駆動は感動的ヌルヌル

もう一つの目玉機能であるディスプレイの120Hz駆動は、非常にヌルヌルして感動しました。
残念ながらうちには120Hzを捉えることが出来る機材が無い為、この感動をお伝えすることが出来ないのですが、このヌルヌルは感動レベルです。

ブラウザのページスクロールやゲーム中の画面など随所にヌルヌルを感じる部分があります。
電池の消費が増える為、そこはトレードオフになりますが、できればずっとONにしておきたい機能だと感じました。

電池持ちはそこまでか…

今回内臓電池容量が4000mAh実質容量3880mAh)と大容量になりました。
単純に容量が増えたので電池持ちが向上するのだろうと思っていましたが、蓋を開けてみるとそこまで向上していませんでした。

というのも、恐らくではありますが、5G対応が影響しているのではないかと思います。
携帯電話は常につかめる電波を探しています。
圏外状態であると電池持ちが悪くなるのはその為です。

また電波受信状態が悪くても電池持ちは悪くなります。電波が常に1本とかだと電池の消費量は増加します。
5Gでも同じことが言えるのではないかと見ています。

5Gはまだまだエリアが狭く、徒歩で移動中でも5Gエリアは少ししかありません。
しかし携帯自体は5Gの電波を常に探している為、その分電池消費量が多いのではないかと考えます。
また、私は120Hz駆動を常にONにしている為、その分電池消費量が増していることも関係しているでしょう。

この説が正しければ、一時的につかめる電波を4Gまでとすることで電池持ちが改善する可能性があるので、検証してみたいと思います。

ちなみにS20はPowerDeliveryに対応しており、従来のQuickChargeには非対応になりました。
最大25Wでの充電が可能なPDの対応は、これからの潮流を掴んでいるとも言えますが、QuickCharge対応充電器しか持っていない私は新しく周辺の充電器を買いなおすことになってしまいました。
もしQuickCharge対応機種から乗り換える場合はこの点も注意してください。

パワーシェアはスマートデバイス持ちには必須か?

Galaxy S20には「ワイヤレスパワーシェア」と呼ばれる自身の電池をワイヤレスで別のデバイスに分けることが出来る機能が備わっています。
私はGalaxy Gear S3というスマートウォッチを使用しているのですが、充電するのに専用の電池台か、ワイヤレス充電パッドのみでしか充電できません。

意外に電池を食うスマートウォッチは、気づくと電池があと数%なんてこともざらにあります。
また、出張等で充電パッドなどを持っていない場合は、ただの重たい文鎮と化します。

しかしこのワイヤレスパワーシェアを使用すれば私の持っているGalaxy Gear S3も充電できるのです。

ワイヤレスパワーシェア機能をONにして、デバイスをS20の背面に重ねると…

充電が開始されます。
このままほっておいておくとちゃんと100%になっており、充電できることがわかりました。
スマートウォッチは電池容量も大したことが無いので、フル充電してもS20の電池はほとんど減りませんし、スマホの充電器はそこら辺にあるので困りません。


Apple Watchなども充電できるかはわかりませんが、これ結構便利なのでは?
ちなみにワイヤレス充電に対応したGalaxy Buds+も充電できるらしいので、充電器が一個になって非常に便利です。
スマートデバイスを持っている方は「ワイヤレスパワーシェア」必須です!!

Galaxy S20のGoodな点

  • スペックは申し分なし
  • ベゼルギリギリのディスプレイ領域
  • パンチホールがギリギリまで小さく目立ちにくい
  • エッジが浅くなった
  • ホールド感UP
  • ワイヤレスパワーシェアが重宝する
  • 120Hzは想像以上にヌルヌル
  • Bixbyボタンの廃止
  • 貼り付けられているフィルムが意外に良き

Galaxy S20の「もう一つ」な点

  • 5Gはsub6までの対応
  • 5Gはまだまだ遅いしエリアが狭い
  • 電池持ちがそこまでよくない(改善の余地あり)
  • QuickCharge非対応
  • ホームボタン押しこみ機能廃止
  • イヤホンジャック廃止

総評

5Gがまだまだであるとか、電池持ちが意外に良くなかったとか細かい点はありますが、全体的には機種変更してよかったと思っています。
そろそろスマートフォンは技術的に頭打ちになるのではないかと思っていましたが、意外にもまだまだ感動はあるようです。
これからは新しく対応したWi-Fi 6(802.11ax)やUSB3.2、今回は特に紹介しなかったカメラを弄ってみてさらに使い勝手を探求してみようと思います。

とりあえずPD対応の充電器買わなきゃ。。。

2020/06/16 充電器のレビュー記事を投稿しました。
⇒見せてもらおう【Anker PowerPort Atom PD 1】の力とやらを…

オマケ

おまけとして府蔵のTPUケースを装着した画像を貼っておきます。
至って普通のケースですが、フィルムと同じでつなぎとして使用する分には十分でしょう。
誰も気にしていないでしょうが、ずっと愛用してきたスマホケースメーカー「case-mate」から発売されていた2ピース構造のケースがあったのですが、なんとS20用が無いのです。
王道で言うとSpigenなどのケースがありますが、あれってサイドがTPUなので、端に力がかかるとぐにゃっと曲がってしまうのです。

⇒Galaxy S9用ケース購入

あれが嫌でcase-mateを使用していたのに…
しばらくはケース探しの旅に出ようと思います。