【知らなかった!?】あなたの家のWi-Fiが遅い理由と速くする方法
ここ数年でかなりの数が増えてきたWi-Fiルーターは、大体のご家庭に一台はあるのではないでしょうか。
いわゆるパケット通信のし過ぎで通信速度が劇遅になる「ギガ死」を避けるため、家庭に設置している方も多いですよね。
しかし「パソコンなどの有線は早いんだけど、スマートフォンだけはなぜか遅い」何てこと感じていませんか?
今回はそんなあなたの家のWi-Fiが遅い理由と速くする方法をご紹介します。
※最後に動画でも紹介しています。
接続台数が多い
一つ目の理由は「接続台数が多い」です。
Wi-Fiルーターは、一般的に接続台数が多くなると、速度が遅くなってしまいます。
なぜかというと、Wi-Fiルーターは基本的には複数の機器と同時に通信できません。
「兄弟でYoutube同時に見れるから同時に通信できるじゃん」と思った方。
それは間違いではありません。
実はWi-Fiルーターは、複数の機器との通信を同時にできているように見せかけているのです。
ではどうやって同時に通信しているように見せかけるか。
それは「高速で順番に通信する」ことで実現しています。
仮にAとBのスマートフォンから同時に通信要求が来たとき、まずルーターはAのスマホと通信します。
そしてAのスマホと通信が終了したら次にBのスマホと通信するのです。
通信の世界では結構な速さでこれが行われているため、同時に通信できているように感じるのです。
その代わり、Aさんのスマホが重たい通信をしているときは、Bさんのスマホになかなか順番が回ってこないため、Bさんは通信が遅くなってしまいます。
また、これは台数が増えると単純に順番待ちが増えるため、接続台数が増えると速度が遅くなるというわけです。
チャンネルが混雑している
二つ目の遅くなる原因は「チャンネルが混雑している」です。
チャンネルとは、テレ朝やフジテレビのようなテレビのチャンネルではありません。
わかりやすく言うと「道路」になります。道路が混雑するので、数珍が遅くなるというわけです。
現在Wi-Fiでは2.4Ghz帯と5Ghz帯があり、2.4Ghzだと1から14ch・5Ghzだと36から64chと100chから140chまであります。
要はそのチャンネルが混雑すると遅くなってしまいます。
先述の通り選べるチャンネルは決まっていますから、Wi-Fiの数が増えるとどうしてもチャンネルがかぶってしまいます。
チャンネルがかぶると通信のための道路が混雑してしまうのです。
よって渋滞が起こり通信速度が遅くなってしまいます。
2.4Ghzを使う機器が多い
3つ目の遅くなる原因は「2.4Ghzを使う機器が多い」です。
無線で動くものはWi-Fiだけではありせん。
マウスであったりキーボードであったり、Bluetoothイヤホンも固定電話の子機も無線で動きますよね。
これらは基本的に2.4Ghz帯の電波を使用しています。
これはWi-Fiの2.4Ghz帯とほぼ同じです。
すると何が起こるかというと、イヤホンやマウス、キーボードの通信がWi-Fiの通信とかぶってしまい、通信が邪魔されてしまいます。
ひどい場合は通信すらできなくなるほど周りの電波に邪魔され、結果的に通信が遅くなってしまうのです。
邪魔をするボスキャラは「電子レンジ」です。
電子レンジを使うときに出る電波は、2.4GhzのWi-Fiを恐ろしいぐらい邪魔します。
どれくらい邪魔するかというと、Wi-Fiルーターの近くで電子レンジを使うと「まったく通信ができなくなる」レベルで邪魔されます。
なので、だれかが通信ができないと感じたときは、誰かが電子レンジを使っていないか確認しましょう。
Wi-Fiを早くする方法
Wi-Fiが遅くなる理由がわかれば、早くする方法もわかります。
要はs回ほど紹介した3つの原因を改善することができれば、Wi-Fiは約鳴ります。
「接続台数が多い」を改善するには
一つ目の原因である「接続台数が多い」を改善するには、【接続台数を減らす】です。
単純な感じで聞こえるかもしれませんが一番効果的です。
ただ家族のスマートフォンを減らすなんてことはできませんから、別のアプローチを考えます。
例えば「Wi-Fiを複数設置して分散させる」ことでも改善できます。
最近では、メッシュWi-Fiと呼ばれる複数のWi-Fi機器で家全体をカバーするような機器も登場しています。
このメッシュWi-Fiであれば、家の中にWi-Fi機器を2台とか3台またはそれ以上設置します。
スマートフォンなどは、自分から一番近いWi-Fiの電波を拾います。
すると一台あたりに接続される機器が分散されますから、順番待ちによって通信が遅くなることが起きにくくなります。
ただし、そこまで部屋が広くないご家庭などでは、WI-Fi同士が近すぎて威力を発揮しないかもしれません。
また、いろいろな理由から、1台で部屋をカバーしたいこともありますよね。
そんな時は、その一台をいいものに買い替えてください。
Wi-Fiルーターは、中身の性能で接続することのできる台数が異なります。
良いやつは1台に何十台も接続できるのに対し、安い奴は数台ぐらいまでしか対応できません。
高い奴は聖徳太子のように1台でも余裕をもって複数台に通信を振り分けることができます。
よって今使っているものよりも良い性能のものを交換することで、速度を改善することが可能です。
買い替える場合は、商品に「接続可能な台数の目安」が書かれていますから、今使っているものよりも多く接続できるものを選びましょう。
9台使うからと言って10台接続できるものを買ってもあまり改善はできません。
実際に使う台数を軸に少し余裕のある数値、30台とか接続できるものを購入すると良いでしょう。
例えば以下のArcher AX73では、メーカー発表で80台まで接続可能となっています。
「チャンネルが混雑している」を改善するには
2つ目の原因である「チャンネルが混雑している」を改善するには、5Ghz帯お使用することが効果的です。
今発売されているWi-Fiルーターは、ほとんどの機種で5Ghz帯のWi-Fiを利用することが可能です。
5Ghz帯は、2.4Ghzの電波よりも遠くまで飛びにくく、使用している人も2.4Ghzほど多くはありません。
飛びにくく使用している人が少ないので、周りからの電波で混雑しにくく、ほかの人とかぶりにくいというメリットがあります。
よってチャンネル混雑を回避するには、5Ghz帯の使用がおすすめです。
どうしても5Ghzが使えず2.4Ghzしか使えない場合は、なるべく空いているチャンネルを使用することで改善できます。
スマートフォンアプリでWi-Fiの電波を解析できる「Wi-Fiアナライザー」があります。
これを使用すれば、周りで飛んでる電波が何チャンネルを使っているかなどがわかりますので、それを参考に自分は空いてるチャンネルを使えばよいのです。
Wi-Fiアナライザーは以下のように電波が見えます。
これを見ると1から6chと9から14chあたりが混雑している様子が見て取れます。
よって自分は7chあたりを使用すれば、比較的混雑せずにWi-Fiを利用することが可能です。
「2.4Ghzを使う機器が多い」を改善するには
3つ目の原因「2.4Ghzを使う機器が多い」を改善する場合も、5Ghz帯の使用がおすすめです。
無線マウスや無線イヤホンをいまさら有線に戻すのは現実的ではありません。
なので、邪魔されない電波を使用してWi-Fi通信をすればよいのです。
ボスキャラである電子レンジも、5Ghz帯であれば邪魔されることなく通信が可能です。
最後に
Wi-Fiは現代ではなくてはならないものになりつつあります。
線をつながなくても通信ができる利便性は、非常にメリットがあります。
Youtubeや映画を見るにしても通信が遅くて頻繁に止まってしまっては、楽しめませんし、ゲームもラグがひどくては正常にプレイすることができません。
もし今使っているWi-Fiが遅いと感じるのであれば、一度今回紹介した方法試してみてください。
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