【レビュー】外付けHDDケース「LGB-EKU3」購入してみた

レビュー記事


どうもこんばんわ
最近テレビに使用しているHDDの容量が少なくなってきており、録画した番組をどうしようか悩んでいます。
現在使用しているHDDは、テレビを購入したときに同時に購入した1TBのもので、当時は容量が少なく高価であったため大容量は購入しませんでした。
しかし録画に録画を重ね、スペシャル番組などは残し続けていると次第に容量が圧迫されていき、ついには10%を切りました。

実は何の対策もしていなかったわけではなく、自宅に設置しているNASに一部の番組は移動させていました。
テレビ番組って結構容量を食うようで、3TBのNASのうち、60%ほどはテレビ番組で占められています。

これを解決するには単純にテレビに外付けHDDを増設することが手っ取り早いのですが、ただ市販されている外付けHDDを増設しても面白くないので、本来内蔵用のHDDを外付けにすることが出来るケースを使用してテレビに接続しました。
今回使用したケースはLogitec社製の「LGB-EKU3」です。
それでは紹介してきます。
価格は2000円前後と手頃となっております。

LGB-EKU3基本スペック

ボディ素材:アルミ
USB規格:USB3.1 Gen1
内部SATA接続:SATAⅢ対応
最大HDD容量:12TB
冷却方式:自然空冷
その他:高速データ転送規格「UASP」対応、電源連動機能搭載

メーカーホームページ↓↓

外観

まずは箱から

大まかな仕様表

 

早速開封してきます。パカッと開けるとクッション袋に包まれた本体が登場します。

クッション袋から本体を取り出すとこんな感じ

側面には端子類が配置されています。
左からUSB-TypeB、動作状況LED、DC12V端子

背面は何にもなし

サイドの蓋部分はプラスチック製で、その他の部分は金属製でできており、放熱性に優れている点が強調されていました。

内容物は以下の通りです。

  • 取扱説明書
  • 簡単セットアップ手順
  • ACアダプタ
  • 取付用ネジ
  • USB3.0ケーブル(USBTypeA – USBTypeB)
  • 縦置き用スタンド


2018-10-28追記

ACアダプタは一般的な12V出力の製品が付属しています。

 

HDDを装着

早速HDDを装着してみましょう。
今回搭載するHDDは、別の用件で購入したが結局使用せず余ったWesternDigitalの紫2TBモデルです。

紫シリーズは監視カメラ用途として発売されているモデルです。
監視カメラは複数のカメラからのデータを同時に書き込んだり再生する事が多いので、データを連続した領域に書き込むなど専用のファームウェアが採用されています。
また、防振や熱への耐性を高めた設計がされています。

一般的なPCやNASに使用するHDDではないので店頭販売している店舗は少ないですが、Amazon等では普通に手に入ります。
Amazonのレビューを見ているとテレビ用のHDDやタイムシフトマシンのHDDとして使用しているレビューが多く見受けられます。
これはタイムシフトマシンも複数チャンネルを同時に録画する為、監視カメラと同じようなHDDの使い方になる為だと思われます。

もちろん単純な録画用途にも利用できますので、購入して損はないですね。
もしHDDを検討されているならば参考になれば幸いです。

前置きが長くなりましたがLGB-EKU3にHDDを取り付けていきます。
まずはUSBコネクタがある側のサイドにあるネジを外していきます。

サイドパネルごと引き出すとHDDトレイが出てきますので、HDDのコネクタと向きを合わせながら装着します。

あとは付属のHDD固定用ネジで両サイド計4ヶ所を固定します。
※ここでネジを締めすぎるとトレイが曲がってしまい、HDDケースに戻す際に入りにくくなってしまいます。締めすぎに注意してください。

最後にケースに戻してサイドパネルのネジを締めなおせば完成です。
ここまでの作業時間は5分もかからなかったと思います。とても簡単ですね。

電源ケーブルとUSBケーブルをコンセント及びテレビに接続して設置完了です。
テレビによっては録画用のUSB端子が一つしか用意されていない場合があるので、USBハブを使用してください。

実際に使用してみた

早速使用してみました。
まずはパソコンに接続して4GBほどのファイルを移動させてみたところ、平均で150MB/sの転送速度が出ており、非常に高速です。
USB2.0の理論値の3倍以上が実測値で出ているため、大容量ファイルを移動する際は非常に速いと思います。

次にテレビに接続して、通常の録画と既設のHDDから80番組ほど(容量にして700GBほど)を移動して負荷をかけてみました。
残念ながら家のテレビはUSB2.0にしか対応しておらず、速度に関しては評価することはできませんが熱に関してはさほど高くないと感じました。
LGB-EKU3を手で触ってみましたが、ほんのり温かさを感じる程度でした。
元々HDDが高耐久ということもあって発熱が少なかったのかもしれませんが、優秀な結果かと思います。

動作音に関しては、HDDが稼働している間はどうしても低音で「ブーン」という音が鳴ります。
しかし特別大きいわけではなく、「静かな部屋の中であれば聞こえる」といった程度です。
横置きで使用していますが、デザイン上ゴム足等は付いておらず、振動がモロに伝わっているのかと思います。

LGB-EKU3のGoodな点

  • HDDの取り付けが簡単

LGB-EKU3にHDDを搭載する作業は、プラスドライバー一本あれば可能でとても簡単にできる

  • USB3.0対応で、高速通信可能

最近テレビ側にもUSB3.0が搭載されてきており、対応機種に接続すれば高速通信が可能。
これはパソコンに使用する場合も同じで、USB3.0に対応していればデータの移動が速く終わります。

  • 大部分が金属製でできており、放熱性に優れている

サイドの蓋部分以外は金属でできており、全体で放熱することが可能です。
HDDは衝撃以外で壊れる要因は「熱」と言われている為、放熱性に優れている点は大きいです。

  • 12TBまでのHDDに対応

LGB-EKU3は12TBまでの容量に対応しています。
個人用途で12TBのHDDを購入するケースはかなり少ないと思いますが、大は小を兼ねます。

 

LGB-EKU3の「もう一つ」な点

  • 縦置きスタンドのつくりがややショボい

付属品として縦置きスタンドが用意されているのですが、製品のデザイン上カチッとはめ込むタイプではなく、ただスタンドに置くだけのスタンドとなっています。
造りもプラスチックを成型しただけとなっています。

  • 横置きの際にゴム足が装着されていない

横置きで設置した場合、ゴム足等は付いておらず振動が直で接地面に伝わるため、振動の大きなHDDを搭載した場合は、動作時に音が気になるかもしれません。
幸い今回私が搭載したHDDはそこまで動作音が大きくない為、静かな部屋であれば聞こえる程度まで抑えられています。
ゴム足がついていればその音さえも抑え込めたかもしれません。

総評

今回はたまたまHDDが余っていたため外付けHDDケースを購入してTVに接続しました。
率直に感じたのは思った以上にケースに収める作業は簡単だったということ。
プラスドライバー一本あればすべて完結することが出来るので、初心者の方でも簡単に設置できると思います。

また外付けHDDケースを使用する場合は、出来合いの外付けHDDを購入する場合と違い、好きなHDDを選択することが出来ます。
出来合いの外付けHDDに搭載されているHDDは低コストの物が多かったりするので、自分でHDDを選択することが出来るのはかなり大きいですね。
今回のようにTV用に高耐久のHDDを使用することが出来ますし。
特にタイムシフトに外付けHDDを使用する場合は、24時間7チャンネル同時録画とかも当たり前のようにありますので特に高耐久のHDDを使用したいところですね。